賀川豊彦「死線を越えて」を読む

 少老朋友さんのブログ「コラボ・コープOB」に「賀川豊彦死線を越えて』を読む」と題したコラムが掲載されている。正月2日には「経済・社会の危機と生協ー賀川豊彦なら?」を書いています。
 http://collabo70.blog60.fc2.com/blog-entry-90.html

 先に湯浅誠の「反貧困」(岩波新書)の読後感をこのブログに掲載した(10月30日)。その後この本は「平和と協同ジャーナリスト」賞や大仏次郎論壇賞を受賞し、ベストセラーになっているので読んだ人は多いと思う。
 この本を読んだ時、職と食・住を失って“路頭に迷う人々”につくしている湯浅誠の姿を想像し、賀川豊彦を思い出した。それで湯浅氏に会えることを期待し「平和――」授賞式(12月5日)に参加したが、情勢悪化で多忙な彼には会えなかった。
 その後、彼が日比谷の派遣村村長として頑張っている姿をみて、かって読んだ賀川豊彦の「死線を越えて」を読み直してみようと思った。東大出でありながら「反貧困」を戦う湯浅とクリスチャン賀川の共通性とか、何よりも100年前の「貧困」との差異と共通性を考えてみたかった。
 今年は賀川が神戸の貧民窟に身を投じ、貧しい人々の救貧のための活動をはじめてちょうど100年であり、それを記念しての企画のひとつとして「死線を越えて」も再版が検討されているらしい。しかし、読んでいる人は少ないと思うのでちょっと紹介。

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