JA共済連=全国共済農業協同組合連合会

 ■昭和26年1月31日創設
 全共連創立時には賀川豊彦氏を顧問に迎え、農協の共済事業が農村の自立資金の蓄積につながることを農民に訴える講演会や、農協職員の教育の講師をお願いするなど、農協の共済事業の普及・発展にお力添えをいただきました。
 また、関東大震災の被災者救済活動を通じて賀川豊彦氏と知り合い、医療組合病院設立や農業共済の基礎作りに務められた黒川泰一元全共連常務が、農協や農民に向けたポスターの作成について賀川豊彦氏に相談した際に、「日本の再建は生命共済から 農村復興は農協互助組織による長期資金の獲得に始まる」との揮毫をしていただき、その原本は現在も全共連(JA共済連全国本部)の役員室に掲げられています。
 その後、農協の共済事業は、「ひと、いえ、くるま」の保障を拡充させながら順調に発展し、今では生命総合共済の加入件数1,387万件、保障金額177兆円、建物更生共済の加入件数1,192万件、保障金額153兆円、自動車共済の加入件数849万件となっており、昨年度は4兆円を超える共済金を年間でお支払するなど、農家・組合員の生活の安定に寄与しています。
 また、農協と連携して社会(地域)貢献活動にも積極的に取り組んでおり、(1)幼児から高齢者までそれぞれの世代に向けた交通事故防止活動の実施、(2)介助犬の育成・普及支援やリハビリテーションセンターの開設などによる交通事故被害者救済活動支援、(3)在宅介護支援のための各種助成による人材育成支援、(4)健康増進のための各種健康プログラムの開発・普及(5)架設住宅の貸与や災害シートの無料配布による災害救援活動などによって、豊かで安心な社会(地域)作りに取り組んでいます。(「賀川豊彦とともに明日の日本と協同組合を考える」パンフレットから転載)