写真は語る1

 松沢資料館の杉浦さんのブログからの転載である。

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 右の写真は、1935(昭和10)年に賀川豊彦が、アメリカへ渡った際の賀川の写真である。アメリカ基督教連盟の招きで米国復興運動、協同組合運動指導と、ヨーロッパの国民保険制度の視察のために横浜から秩父丸で渡米した。中山昌樹も一緒であった。
12月5日に乗船、同月19日、サンフランシスコに到着するも、眼病のため上陸を許可されなかった。はるばる太平洋を越えて行ったのにもかかわらず、三日間彼はエンゼル島というところに収容されていた。雲の柱身辺雑記によれば、移民局が条件をつけたとのことである。それは、看護婦をつけること、保証金 500ドルをつむこと、個人の宅に絶対に止まらないこと、これらである。この写真は、まさにそのエンゼル島で撮影されたものである。

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