2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カインとアベル

詩人バイロンは、人類の父祖、アダムの二人の子が、喧嘩したこのを批評して、カインは、平和なる野菜を神に捧げ、アベルは、血生臭い羊を祭壇に持つて行き、神はアベルを嘉納して、カインを退けたが、カインが怒るのは、当然であると云ふて居る。 私はそれに…

韓国で進む賀川再評価

日韓国交正常化50周年を記念して、同志社大学大学院社会研究科助手で日本基督教団洛陽教会協力宣教師の李善恵(イ・ソンヘ)氏による講演「賀川豊彦と韓国」が9月19日、賀川記念館(神戸市)で行われた。 クリスチャンツウデイ 李善恵氏によれば、2009年に…

理想的生活

高知に帰って生活して4年半になる。年金生活者ではあるが、他人にすがる生活が厭になったからである。何でも自分でこなせる生活に一歩でも近づきたい。そんな思いがある。囲炉裏部屋の大工仕事も半分は自分でやった。木炭を焼くことも自分でエネルギー源を…

ユズ絞り

二週間前から、ユズを搾り始めた。60を過ぎた年で初めて知る喜びである。ユズ耕作放棄地ではあるが、許可を得て、ユズ玉を摘み、自ら絞り、金曜市で自ら販売する。すべての工程に関わることの楽しさはやってみなければ分からない。作業場の車庫も車の中も、…

命の捨所

2014年に全国の警察が把握した自殺者数は2万5374だったそうだ。賀川豊彦『暗中隻語』に「命の捨所」というコラムがあり、1925年当時、自殺数は1万5000人とあるから、人口比でいえば、日本は今も昔もあまり変わらない自殺大国だ。 日本には、最近著しく自殺者…

キリスト者賀川豊彦と京都

京都大学の文学研究科 思想文化学専攻 キリスト教学研究室のStig Lindberg助教が次のような授業を行っています。 キリスト者賀川豊彦と京都

魂に国境はない

魂には国境はない。釈迦は印度人でもなければ、日本人でもない。彼は魂の世界に属してゐる。キリストだつて然うだ。彼はユダヤに生れたが、ユダヤ人に属しては居ない。地球に属してゐる。否世界に属して居る。ユウクリツド幾何学に国境があるか。電気工学に…

暗中隻語と尽きせぬ油壺

『尽きせぬ油壺』のテキスト化が終わった。昨日から『暗中隻語』の取りかかっている。ヘイスティング博士が9月、『A Few Words in the Dark: Selected Meditations』と題して翻訳出版した話を聞いたからである。負けてはならじとばかりに、今、馬力をかけて…

ユニバースとコスモ

プリンストン大学のヘイスティング博士が徳島市で講演するというので、20日、妻と聞きに行った。在日23年という日本通であり、賀川豊彦をこよなく尊敬する牧師でもある。昨年、賀川の『宇宙の目的』を翻訳した。賀川が生涯をかけて書き上げた作品は難解であ…