2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
意識的平和機構としての世界連邦 機械的平和運動の平和運動は権力国家を連合させると、それで平和がくると考える簡単な機械主義から来る。暇がかゝり、人間の意識の覚醒を待った上で、それを綜合して平和機構を造ろうと云うのが、世界連邦の運動である。 或…
世界国家と武装解除 世界連邦主義者の四提案 今日人類は核兵器時代の到来と共に重大な時期に直面している。この解決策として、世界国家の設立は絶対に必要である。ヨーロッパの世界連邦主義者は、この世界国家について現今の国連を進化させるとよいという案…
平和手段による搾取なき世界の創造 人間的社会科学を基礎として 真の科学的社会主義世界の創造は、暴力によらざる世界の組織構造を発明せねばならない。今日、米国とカナダの間に戦争はない。しかし、資本主義社会に於ける搾取の組織は残っている。この搾収…
世界平和と社会進化 一日にして、世界連邦が出来たとしても、人類の意識的組織が本質的に固つて来なければ、恒久平和はくるものでは無い。人類の意識的組織は、社会、経済、教育、芸術、倫理、文化、等の各種組織の外に、宗教の進化も大きな要素を持つ。大戦…
原子力と世界連邦 太平洋のいわし 米国太平洋沿岸の漁業は危機に瀕している。サンフランシスコに近いモントレーといわれる漁港では、一九四九年から、いわしが全くとれなくなった。これは同年、第一回のビキ二における原子爆弾の実験が行われ、いわしが北太…
台所の隅から起る大衆運動を 世界情勢は冷い戦争から冷い平和へと移ってきている。その大きな理由はロシアにおける昨年の農業の不作が原因だといわれている。マレンコフからブルガーニンへと政権が移っても、この大勢にはかわりがない。西ドイツが独立し、オ…
世界的法治社会の建設 マレンコフ内閣が崩壊した。そして、ブルガニン元帥が表面に出てきた。周恩来は台湾は中共の領土であると主張し、ソ連の外相モロトフは周恩来の主張を裏書きした。そして台湾海峡米国第七艦隊は、台湾守備に急がしい。 戦意は戦意は産…
平和は生活より始めよ ――万国郵便同盟に学べ―― 世界平和は生活の上に築く可きものである。抽象的な平和論を百万回述べ立てた所で、世界平和は来ない。生活の安定がくずれると平和はすぐ破れる。だから。世界食糧資源の問題、世界人口の増加世界労働状勢、世…
世界主権制限会議を開け 今年一九五五年こそ、国連憲章改正の年である。ロシアも、マレンコフの譲歩によって「反宗教」運動を停止し、自由主義国家と協調しようと云うことに歩み寄って来た。アメリカも戦争主義による平和の維持の無効なことに気がつき出した…
国際協同組合と世界連邦 世界連邦を虹のようなものだと考えてはならない。虹ならば――すぐ消えるであろう。しかし世界連邦は政治的に、社会的に、経済に、道徳的に、宗教的に、教育的に組立てられるものである。日常の平和闘争なくして世界連邦を築くことはで…
フランスの悲劇 ――生活の自由なくして平和はない―― 仏印デエン・ピエン・フー要塞の陥落は、新しき悲劇を展開した。フランスは戦争すれば必ず敗けるにきまっているのだ。第一次大戦も、英米の応援で辛うじて敗北を喰い止め、第二次大戦も同様であった。そし…
人類の自殺か世界連邦か 全人類の自殺か? 世界連邦制による平和確保か? ビキニの水爆の実験は、その破壊力があまりに大きいので、全世界を驚かした。米国自身があまりその被害の大きいことに驚いたらしい。今だに、日本の各地に放射能の雨がふり、マグロ漁…
人類連帯意識の教育 世界連邦の達成は、人類連帯意識の教育を除外して絶対に不可能である。それは幼稚園教育から始めなければならない。幼稚園の創始者フレエベルは子供に蟻をさえ殺すことを禁じた。それだけの立派な教育を受けたものでも、中学校、高等学校…
ベルリン会議と欧州の平和 ドイツ統一問題とオーストリアの独立問題を中心にして、ベルリン会議が開かれている。 ドイツは一九五〇年頃西ドイツへ、東ドイツから千七百万人逃亡し、東ドイツには千九百万人残って居り、二百万人を除く外はルーテル教会の信徒…
不滅社会の創造 武力や暴力で破壊出来ない世界は、叡智の世界であり、愛の世界である。いな武力や暴力がとゞかない世界にまで知識を進める必要がある。人類は知識が進歩した為に、猛獣から逃げる道を知っていた。高度に知識を進歩させ、社会連帯意識を発達さ…
世界平和と生活の平和 コッペンハーゲンの世界連邦大会の決議録を読んで、特に感じることは、世界政治の運動が日常の生活問題と固く結んで前進せねばならぬと云うことである。 ロード・ボイド・オアが云う如く、世界に於ける食糧問題の安定が無ければ、国際…