2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

神戸で第1回賀川デー

神戸のコア100賀川は3月19日(土)午後1時から賀川記念館でシンポジウム「公共福祉という試み ともに生きるために」を開催する。公共福祉研究センターの稲垣久和氏が基調講演し、神戸大学の松岡広路氏らがパネラーとして参加する。 - メディアから「 …

北欧印象記述(3)

協同組合行脚ポーランドの協同組合ラトヴヰアの暗い市からワルソウに来ると、その美しさに驚く。然し何だかフヰラデルに来たやうな気がする。ただ欧州だけに少し垢ぬけがしてゐるやうに思ふ。最初、市の信用組合に行き、そこより教へられて建築組合に、そし…

北欧印象記(2)

世界平和と協同組合貿易スヰーデンが中心となって、電燈の製造を協同組合的にやってゐる。かうした工場は欧米の他国にはないことであるが、スヰーデンでは協同組合による生命保険が発達してゐるために、基本産業を買収する資金はいつも豊に持ってゐる。 しか…

北欧の印象記(1)常備軍は軍楽隊だけ

スカンヂナヴィヤ旅行印象後記ノルウェーの入江もう少し協同組合が発達してゐると思って予期した割合にノルウェーの組合が発達してゐないので、少し失望した。 然し、之を日本の都市消費組合に比較すると驚く程、進歩してゐると云ふことが出来よう。 ノルウ…

1930年代アメリカの協同組合(8)

篤志組合員の貢献バルチモアの自助協同組合は始めてから僅かにしかなってゐなかったが、資産も多く出来、みな幸福さうに見えた。然し之は幹部が多く無給で働いてゐる有力な婦人達であったり為めである。 かうしたものが無ければ、篤志会員を得ることは困難で…

1930年代アメリカの協同組合(7)失業者組合

失業者自助協同組合サンフランシスコの天使島に、まだ監禁せられてゐる時だった。突然移民官の一人に伴はれて、カリフオルニア失業救済委員で「自助協同組合」の指導者の一人が、私を天使島に訪問してくれた。 彼は、私が協同組合の運動に日本からやって来た…

1930年代アメリカの協同組合(6)信用組合

米国の信用組合米国で茲数年間の中に発達した最も大きな運動は協同組合運動である。一九三六年一月にはその数四千と云はれ、毎月一〇〇個づつ新しく組織されてゐた。ワシントン中央政府も、労働階級及び農民階級に之を奨励する為めに特別の官吏を各地に派遣…

1930年代アメリカの協同組合(5)

「遊んでゐるより面白い」米国の協同組合の中で、最も発達してゐるのは、何と云うても生産組合である。その中でもカリフォルニアの柑橘生産組合、ミネソタ州酪農組合、穀物生産組合、ワシントン州酪農組合などを私は視察したが、その大規模には一驚を吃せざ…

1930年代アメリカの協同組合(4)

インデアナポリス協同組合の活動インデアナポリスに居る間に、私は協同組合の運動を見せて貰ったが、農会関係の養鶏組合の共同孵化場も面白かった。日本でも三河安城町に同種のものがあるが、その規模の大きいのと、大学教授などが直接技術を指導してゐるの…

1930年代アメリカの協同組合(3)

「事務の革命」事務の敏捷と云へば、私は協同組合の保険事務を執ってゐる様子を見て、米国が最近一〇年間に事務執行に革命を来らせるだらうと感じた。 何しろ、「万国事務機械(インターナショナル・ビジネス・メシーン)」と称する不思議な機械が事務室に出…

国際平和協会が徳島でアフガン救済トークショーを開催

2月16日、徳島市文化センターで開催される「第31回部落解放・人権徳島地方研究会」(主催:部落解放同盟徳島県連合会)に呼ばれ、「10万人の戦災孤児を救えるか−アフガン6年の経験から」と題してトークショーを行います。生井隆明氏と伴武澄がアフガニ…

庭プレスの立体農業の記事

庭プレスというブログに「立体農業」についての詳しい言及があって面白い。アメリカの農学者ジョン・ラッセル・スミスが「Tree Crops : Permanent Agriculture」を1929年に出版。賀川豊彦は直ちに翻訳して『立体農業』(恒生社、1933年)として出版した。193…

1930年代アメリカの協同組合(2)

学生消費組合運動最初は苦学生が、学費節約の目的で始めたものである。所が、今では百四十校以上が、之を実際にやるやうになった。 私はシヤトルにあるワシントン州立大学の学生消費組合運動を見た。彼等は八個の家屋を借り入れて、消費組合的に自炊生活をや…

1930年代アメリカの協同組合(1)

米国協同組合運動の四期インデアナポリスは協同組合運動から云っても頗る進んだ処である。農村には殆ど隅々まで、協同紹介が普及してゐる。都市にはガソリン消費組合と、消費組合が発達してゐる。恐らく、中西部地方ではオハヨ州に続いての協同組合州であら…

アメリカの人種区分

賀川豊彦の紀行文『世界を私の家として』は文明批評として実に面白い。ペンシルベニア州はクエーカーを生んだウイリアム・ペンが移住した地であることは知っていたし、ボストンのあるマサチューセッツ州は清教徒が第一歩を踏んだ“アメリカ発祥の地”であること…

賀川豊彦が見たアメリカの欧州

米国の地方色米国を大別すれば、南北に分れ、デキシー線がその境である。更に北部を区分すれば、東部、中西部、西部、太平洋岸の四つにわかれる。 然し米国の面白さは、地理的区分ではなくして、人種的区分である。米国は合衆国と言はれるだけあって、全く聯…