庭プレスの立体農業の記事

 庭プレスというブログに「立体農業」についての詳しい言及があって面白い。アメリカの農学者ジョン・ラッセル・スミスが「Tree Crops : Permanent Agriculture」を1929年に出版。賀川豊彦は直ちに翻訳して『立体農業』(恒生社、1933年)として出版した。1936年、賀川はTVAを指揮していたモルガン博士を訪ね、テネシー・バレーに「樹木作物実験所」という立体農業の実験を視察し、感激する。

翌日は日曜だ。十一時の集会前にモルガン博士と散歩する。自動車で、二、三哩行き、それから徒歩で、山の中に迷ひ込む。米国には珍らしい大森林である。楢、栗、樺、桜、山毛欅の直径二尺以上もあらうと思はれる、日本では見ることの出来ない大木の大森林だ。私には野生した胡桃科「ヒッコリー」の大木の森が実に珍らしい。
その森林の中をモルガン博士が細道づたひに案内してくれる。山頂に来た。ノリス堰が、五百尺位の真下に見える。然し、堰は霞に包まれて、クレンだけが浮き出てゐる。此の附近は海抜二千五百尺位の高地である。
之は米国としても、最初の試みであり、恐らく、世界に於いても、かく大規模にやるのは最初であらう。
峠を越えて「樹木作物実験所」を見に行く。モルガン博士の入知恵で、予算のないのを、水源地涵養費として、三十二英加(エーカー)の土地に、立体農業の実験を始めたのである。

庭プレスは下記
http://web.me.com/onnn/NiwaPress/BlogArticle/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC/2009/10/28_1028.html