2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

全国の生協で相次ぐ「死線を越えて」上映会

生活協同組合による賀川豊彦自伝映画「死線を越えて」の上映会kaisai が相次いでいる。東京や埼玉、愛知ではすでに10カ所近くで上映会を終えており、生協内部の関係者だけによる非公開の開催も多くある。日生協では「上映会に開催はまだまだ増えそう」と嬉…

ミュージアム建設募金ご協力のお願い

賀川豊彦が、貧困にあえぎ劣悪な環境で暮らす人々共に生きるために、彼らが生活する地域に入っていったのは、1909年12月24日、21歳のときでした。 活動母体として最初に組織された「救霊団」を皮切りに、明治、大正、昭和を通じて、弱い立場に立たされた人々…

小国清子牧師が豊島に賀川資料館を構想

7月29日付山陽新聞第2社会面右肩に以下の記事が掲載された。地方紙としては、この1年、神戸新聞、徳島新聞、中日新聞、岩手日報に賀川献身100年関連で記事が掲載されたが、それに続く地方紙掲載記事である。執筆した池本記者は編集委員で、豊島での賀川…

ハルを知る殆ど完璧な史料集 加藤重

キリスト教の伝道者であり、『死線を越えて』をはじめ多くの著述活動をし、救済事業、農民運動、協同組合運動、平和運動等の推進者である活動家の賀川豊彦。この偉大な存在の陰に、彼を終生支え続けた妻ハルのことを忘れてはならない。ハルという支えがなか…

『賀川ハル史料集』の示すもの 瀬戸内寂聴

賀川豊彦の名を知らぬものは、私の世代にはなかった。神戸に生まれたが、良心が徳島の人だったので幼い時、両親を亡くし、徳島の親類に引きとられて、徳島で育った。 私の学生時代は、徳島では貧民の救済に尽くす聖者のように尊敬されていた。同郷の大先輩と…

ハルの新たな発見−その生活と思想 三原容子

正直に言おう。私はこの史料集の編集作業をするまで、賀川ハルについては単行本でしか読んだことがなかった。大正期の『貧民窟物語』、『女中奉公と女工生活』と、戦後まもなくの『太陽地に落ちず』『月汝を害はず』である。その頃はまだ、ハルを世界的に有…

松沢資料館での「死線を越えて」上映会

賀川豊彦献身100年記念行事で賀川の生き様を映画化した「死線を越えて」のデジタル版リメイクDVDがこのほど完成した。このDVDには賀川の多彩な事業を紹介した「賀川豊彦とその仲間たちの歩み」と題した16ページのパンフレットがついている。12セン…

軍費の7分の1で中国4億の民が救われる

通勤電車の中で今日は、北陸大学の小南浩一先生が2003年に書いた「戦間期賀川豊彦の平和構想」という論考を読んだ。何度読んでも内容を忘れてしまうが、小南先生の論文は逆に何度読んでも刺激を受ける。今回はその内容の一部を紹介しようと思う。 この論考の…

こんなこともあった

クリントン大統領の時代、2000年9月ニューヨークに世界の首脳150人が集まった。前代未聞のミレニアムサミットに参加するため集まった。ホテルとリムジンの確保が大変だった。 世界同時多発テロ、9・11はその2年後に起きる。イラク戦争もアフガン空爆…

沖縄に大きな足跡を残した植木光教さん

7月19日、東京の学士会館で故植木光教さん(6月6日死去。世界連邦運動協会会長)を偲ぶ追悼会があった。暑い昼下がりの日曜日だったが故人に縁のあった人たち100人以上が集まった。植木さんが晩年力を入れていた世界連邦運動協会が呼びかけた。小生はこの…

「幼な児の如くに」を賀川の肉声で聞く

http://zaidan.unchusha.com/osanago.pdf 1958(昭和33)年8月6日 賀川豊彦70歳 青山学院で開催の第十四回世界基督教教育大会開会式でのメッセージ。 我々は古き時代の文明にもう疲れてしまいました。 イエス・キリストは「人もし新に生れずば、神の国に入…

赤旗に「賀川豊彦献身100年」の記事

赤旗に賀川豊彦献身100年のことが掲載された。7月7日付紙面である。悪口を書かれるのかと思ったらそうでもない。一方的な「礼賛に終るな」と警告していただいているだけである。献身100年記念事業で議論となったのはあまりにも賀川豊彦が知られていないと…

賀川3回目の渡米「三万五千哩の旅行」

豊彦は「3回目の渡米」に向けて1931(昭和6)年7月7日、平安丸で横浜を出帆した。バンクーバーに7月20日着。シアトル、カナダトロント、ニューヨーク、8月4〜9日The General World’s Conference,YMCA、Cleveland、シカゴ、オグデン、サンフラ…

乳と蜜の流るゝ郷、劇画死線を越えて

先日、家の光協会の出版者と会食した。8月末発刊予定の『乳と蜜の流るゝ郷』と10月刊行予定の劇画『死線を越えて』の表紙が出来上がったというのでみせてもらった。『乳と蜜の流るゝ郷』は『一粒の麦』(自費出版)、『死線を越えて』(PHP研究所)、『…

ボランティアの今後 有識者ら意見交換…神戸でシンポ【読売新聞】

生活協同組合の創設者として知られる神戸出身のキリスト教社会運動家、賀川豊彦(1888〜1960年)の功績をたたえるシンポジウム「神戸から地球へ」が13日、県公館であった。ボランティアの今後のあり方などをテーマに活発な意見が交わされ、市民ら…

上海基督教経済会議を終えた賀川の竹内勝への葉書

賀川豊彦は1920(大正9)年8月、「上海日本人基督教青年夏季自由大学講座」に招かれ内山完造や孫文とも出会った事は第18回目「賀川の初めての中国の旅から」で触れたが、その7年後、1927(昭和2)年8月には「上海基督教経済会議」(8月18…

7月15日、共栄火災で「死線を越えて」上映会

プログラム 17:30 受付開始18:00 開会挨拶 共栄火災海上保険社長 荒川勝利18:10 協賛挨拶 日本生活協同組合連合会会長 山下俊史18:20 参加団体紹介18:30 講演 賀川豊彦記念・松沢資料館館長 加山久夫19:30 上映「死線を越えて」19:50 閉会挨拶 全国労働者共…

賀川の経済学にわが意を得たり! 滝川好夫教授が講演

『資本主義はどこへ行くのか』(PHP研究所)の著者で神戸大学経済学部教授の滝川好夫氏が11日、明治学院大学で開催された賀川豊彦学会で「サブプライム危機をどう解決する−ケインズ、賀川、フリードマンの鼎談」と題して講演。「昨年夏、賀川豊彦と出会…

This day in HIstory Born Toyohiko Kagawa

121年前のきょう、7月10日。賀川豊彦が神戸で誕生した。長老派ヘリテージセンターのサイトにも記されている。写真は留学時と思われる若き賀川である。若き賀川は眼鏡をしていないのである。 On July 10, 1888, Toyohiko Kagawa (shown) was born in Kobe, J…

生協創設者で社会活動家 13日シンポ 貧困・格差解消ヒントに【7月10日読売新聞】

賀川豊彦再評価 生協創設者で社会活動家 13日シンポ 貧困・格差解消ヒントに 生活協同組合の創設者として知られるキリスト教社会運動家・賀川豊彦(1888〜1960年)の活動や思想を受け継ぎ、現代に生かす方策を考えるシンポジウムが13日午後1時…

賀川豊彦顕彰シンポ:社会連帯のあり方探る−13日・神戸【7月11日毎日新聞神戸版】

賀川豊彦顕彰シンポ:社会連帯のあり方探る−13日・神戸 賀川豊彦(1888〜1960)が、神戸市中央区でキリスト教伝道を通じた救貧活動を始めて今年で100年を迎えるのに合わせ13日午後1時半〜5時半、シンポジウム「神戸から地球へ 共に生きるため…

賀川豊彦関連書籍の出版・復刊

■今後の出版 新刊 共同研究『日本キリスト教史における賀川豊彦』(新教出版社) 新刊 神戸プロジェクト編『賀川豊彦献身100年記念集』(出版予定) 再販 竹内勝『賀川豊彦とボランティア』(出版予定) 翻訳 ロバート・シェルジェン『賀川豊彦 愛と社会…

賀川豊彦の経済観と協同組合構想 松野尾 裕(愛媛大学)

賀川豊彦の経済観と協同組合構想 松野尾 裕(愛媛大学)アマーティア・センの次の一文を読むことから議論を始めよう。「たしかに,私たちが生きるこの恐るべき世界は−少なくとも表面上は−あまねく全能の慈悲心の支配が及んでいる世界のようには見えない。(…

草津温泉と賀川豊彦と三上千代

草津温泉浪漫というサイトに草津温泉にゆかりの人物を紹介した「歴史コーナー」がある。小林秀雄とブルーノ・タウトにはさまれて「賀川豊彦」も紹介されている。以下はその紹介文である。 http://www.click-kusatsu.com/rekishi/ayumi03.html --------------…

プリンストン大学図書館の賀川豊彦の肖像画

筆者は訪ねたことはないが、プリンストン大学の図書館に賀川豊彦の肖像画があるそうだ。昨夜、晩飯を一緒にしたプリンストン大学神学校に留学している名古屋出身の学生は「うれしいですよ。図書館には2枚しか肖像画がありませんが、その一つが賀川豊彦なの…

伴武澄講演「海外の賀川」2008年7月12日神戸

賀川豊彦講座「海外の賀川豊彦」 講師:伴 武澄氏 日時:平成20年7月12日 場所:神戸市の賀川記念館3階集会室 司会 皆様こんにちは。暑い中、お出でいただきまして、ありがとうございます。 この賀川記念館、昭和38年から活動しておりますが、ご存じの…

韓国から賀川研修ミッション来日【徳島新聞】

韓国から鳴門市賀川豊彦記念館に研修ミッションが来日した。7月3日の徳島新聞の記事を転載します。 賀川豊彦の友愛精神学ぶ 韓国の牧師ら来県、鳴門の記念館訪問 鳴門市出身の社会活動家賀川豊彦が貧民救済活動を始めて100年になるのを機に、賀川の友愛…

被災地から"賀川精神"発信 来月シンポジウム開催 日経新聞

100年前の貧困ルポ(5) 毎日新聞