著作
10月22日、賀川豊彦献身100年記念事業の報告書が予定通り刷り終わった。発売は11月1日です。印刷部数は3000部。は献身事業を支援しえていただいた団体・個人に配布しますが一部は書店やネットを通じて購入可能となります。松沢資料館でも販売します。一部15…
9月から賀川豊彦献身100年記念事業の報告書づくりが加速している。10月23、24日の世田谷文学館でのシンポジウム「賀川の文学 文学の力」に間に合うか微妙だが、編集部は自ら尻に最後のムチをあてて頑張っているので、請うご期待である。 上は先週作成した表…
文学の秋です。紅葉にはまだ早いですが、賀川豊彦の文学の力を感じるために10月末の週末のひと時を世田谷文学館でお過ごしになりませんか。賀川の作品を常設展示している文学館は世田谷のほかに神戸文学館、徳島県立文学書道館があります。 今回の講演会・シ…
賀川豊彦献身100年記念事業の報告書づくりが佳境に入っている。9月9日の編集会議で約300頁の全容が固まり現在、校閲作業に入っている。発行は10月20日ごろを目指している。23日の世田谷文学館でのシンポジウム「賀川と文学」に間に合うように突貫作業中な…
「三ノ宮の駅前ビルの上にあるジュンク堂では、いまだ賀川の本が平積みだ」(入口近くの売れ筋コーナー、撮影=賀川督明) 賀川関連本は大きく宣伝されたわけではないが、静かに売り上げを維持しているようだ。取材によると、劇画『死線を越えて』(家の光協…
『賀川豊彦とボランティア』が神戸新聞社から復刻された。賀川の一番弟子として行動を共にし、終生、神戸のイエス団を守った武内勝が口述した内容を36年前に村山盛嗣さんが執筆して出版された本。多くの苦難を乗り越えながら、救貧、防貧活動にいそしむ若…
徳島市在住の小説家、林啓介氏が30年前に書いた賀川豊彦評伝『阿波の偉人伝 時代を超えた思想家賀川豊彦』がこのほど金在一(キム・ジェイル)牧師らによってハングルで翻訳され韓国で出版された。韓国では、『友愛の政治経済学』も翻訳出版され、近く『キ…
藤生ゴウ氏による待望の劇画『死線を越えて』11月1日に発売されることになり、家の光協会から今日当方に届いた。復刻や新刊を含めて昨年の『一粒の麦』から数えて10冊目。賀川豊彦献身100年記念事業実行委員会も多少は貢献している。嬉しいことだ。 4月に…
賀川豊彦の海外での評価は日本では想像もできないほど高いようだ。米沢和一郎氏が長期に渡り欧米各地の大学などを調査したのが唯一の日本語での記録で、それでもすべてを網羅しているとはいえそうにない。それらによるとKagawa Fileの名の資料が多くの大学に…
賀川豊彦がノーベル文化賞の候補だったという驚くべきニュースに接し、賀川が目指すべき国のあり方として北欧諸国について語っていたことを思い出した。賀川豊彦記念松沢資料館で、賀川が共訳したM・W・チャイルヅ著『中庸を行くスヰーデン−世界の模範国』(…
賀川豊彦 幻の講演録 73年ぶりに邦訳 今も古びない「第3の道」 満州事変(1931)から日中戦争(1937)へ向かうさなかの1936年、伝道者賀川豊彦(1888〜1960)が米国でセンセーションを巻き起こした講演録が、このほど73年の時を経て邦訳され、『友愛の政治…
9月復刻されたばかりの賀川豊彦著『乳と蜜の流るゝ郷』(家の光協会)が農協(JA)関係者の間で注目されている。特に小説の舞台となった福島県のJAでは「協同組合の本来のあり方を易しく教えてくれる格好の教材」との評価が高まり、総代会で組合員に配…
カール=ハインツ・シェル氏のハイデルベルグ大学博士論文を翻訳した「賀川豊彦-その社会的・政治的活動」が、刊行された。ドイツ語圏の知識人から見た、「賀川豊彦」の評伝である。是非、お買い求め頂きたい。ご購入は、教文館ブックフェアまで! 尚、表紙…
3.見直される賀川豊彦 賀川は昭和35年(1960年)に71歳の生涯を東京で閉じるが、わが国ではそれほどの人が、今では関係のサークル以外ではその名を知る人さえ稀なほどに、長き間忘れられてきた。ところが、このところ変化の兆しが見られる。先頃は『産経新…
2.不出世の人、賀川豊彦 野尻武敏 この小説は、農家向け雑誌「家の光」の昭和9年(1934年)1月号から翌年(1935年)12月号にわたって連載され、昭和10年に改造社から単行本として刊行された。その後絶版となっていたが、昭和43年(1968年)に再び家の光…
家の光協会からPR用見本として『乳と密の流るる郷』が共同通信社の職場に届いた。誰よりも早く関心の新刊本を手にすることが出来るのはこの職業の嬉しい瞬間だ。これは「書評を書け」という圧力でもあるから、喜んでばかりいられない。 発行は8月末とされ…
賀川豊彦献身100年記念事業の一環として、賀川豊彦ブックフェアが東京銀座の教文館3Fで9月1日から30日まで開催される。展示されるのは、ここ数年発刊された賀川豊彦関連図書。教文館は銀座3丁目、山野楽器やミキモトの並びの本屋だが、キリスト教関連の…
キリスト教の伝道者であり、『死線を越えて』をはじめ多くの著述活動をし、救済事業、農民運動、協同組合運動、平和運動等の推進者である活動家の賀川豊彦。この偉大な存在の陰に、彼を終生支え続けた妻ハルのことを忘れてはならない。ハルという支えがなか…
賀川豊彦の名を知らぬものは、私の世代にはなかった。神戸に生まれたが、良心が徳島の人だったので幼い時、両親を亡くし、徳島の親類に引きとられて、徳島で育った。 私の学生時代は、徳島では貧民の救済に尽くす聖者のように尊敬されていた。同郷の大先輩と…
正直に言おう。私はこの史料集の編集作業をするまで、賀川ハルについては単行本でしか読んだことがなかった。大正期の『貧民窟物語』、『女中奉公と女工生活』と、戦後まもなくの『太陽地に落ちず』『月汝を害はず』である。その頃はまだ、ハルを世界的に有…
先日、家の光協会の出版者と会食した。8月末発刊予定の『乳と蜜の流るゝ郷』と10月刊行予定の劇画『死線を越えて』の表紙が出来上がったというのでみせてもらった。『乳と蜜の流るゝ郷』は『一粒の麦』(自費出版)、『死線を越えて』(PHP研究所)、『…
■今後の出版 新刊 共同研究『日本キリスト教史における賀川豊彦』(新教出版社) 新刊 神戸プロジェクト編『賀川豊彦献身100年記念集』(出版予定) 再販 竹内勝『賀川豊彦とボランティア』(出版予定) 翻訳 ロバート・シェルジェン『賀川豊彦 愛と社会…
4月に『死線を越えて』(PHP研究所)、5月『空中征服』(不二出版)、6月『友愛の政治経済学』(コープ出版)と賀川豊彦の復刻・翻訳の出版が続いた。去年、三河で『一粒の麦』が自費出版されているから、4冊目となる。8月末には『乳と蜜の流るる郷…
6月15日、賀川豊彦が世界に向けて出版した『Brotherhood Economics』が『友愛の政治経済学』としてコープ出版から上梓された。約70年前、世界大恐慌を受けて世界17カ国語で出版された著作だが、日本語訳は初めて。4月にはハングル語版も出版されてお…
賀川豊彦の協同組合を主題とした小説『乳と蜜の流るる郷』が40年ぶりに家の光協会から復刻されることが決まった。発売は8月末を予定している。 『乳と蜜の流るる郷』は月刊誌「家の光」に昭和9年1月号から同10年12月号に至るまで24回に亙って連載…
賀川市長が、中央公会堂の就任演説の時に言い忘れたことは次のようなことであった。 「・・・諸君、今日のような非文明的な煙筒の都会に住んでいて、諸君は文明を味わっている積もりでおられるのであるか? 今日かりに、生駒山が噴火して、大阪はまったく昔…
「偉大なる大大阪の市民諸君、私はこのたびこの大大阪の市長として席を汚すことになりました。私はそれを光栄に思い、また不名誉にも思うております」 賀川豊彦が、大阪市長になったという号外が大阪150万の市民に配られたのは、3日前のことであった。そ…
賀川豊彦の風刺小説『空中制服』(不二出版)は5月1日発売だが、28日に東京・中野区の東京都生協連で開催された野尻武敏神戸大学名誉教授の講演会には印刷されたばかりの“著作”が陳列された。賀川関連の最近の出版5冊が並ぶとそれなりにすごいことが起…
有田一彦さんのブログ「ARecoNote」に『空中征服』の読後感が出ている。多分この手の感想文は小生のものの他見たことがない。非常におもしろいので前段部分を紹介したい。その続きはぜひ有田さんのブログで楽しんで下さい。 賀川豊彦著 改造社 1922年(大正1…