学芸員の杉浦さんのブログから拝借しました。
http://kagawa100.blog.shinobi.jp/

上の写真は昭和47年6月1日付の『世連ひろば』という、世界連邦運動の団体から発行された機関紙である。この中に、面白い記事があったので紹介しよう。

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賀川像、福田外相から贈らる

このほど東京・本所賀川記念館に、福田赳夫外相から長尾己画伯の力作20号大の見事な賀川豊彦先生の画像が贈呈された。話そのものは、福田氏が蔵相のころのこと、長尾画伯が一般有志の需めを受けて肖像を描き、それで賀川記念館のため献金する、という美学のあることを、当時大蔵委員だった横川正市議員から聞かされて、心快く一口ついた福田氏だったが、「自分は肖像に描かれるほどでないから、かねて尊敬している賀川先生の像を描いて頂いて、それを記念館に寄贈させて欲しい」ということで今回の画像贈呈となったもの。(写真は賀川肖像前の賀川ハル夫人、右は贈呈をあっせんした横川正市一氏)
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ナント、本所賀川記念館にある賀川の肖像画は、福田赳夫元首相(この記事の四年後の1976年12月に第67代内閣総理大臣になっている)が、贈呈していたのである。「…かねて尊敬している…」というのであるから、もしや賀川との接点がなにかあっただろうか…