「生協の父」賀川豊彦の挿絵、肖像画展【読売新聞】

 神戸市出身のキリスト教社会運動家・賀川(かがわ)豊彦(1888〜1960)を描いた挿絵や肖像画など約140点を集めた特別展「描かれた賀川豊彦」が1日、神戸市中央区の賀川記念館で始まった。3月30日まで。

 賀川は1909年から市内で貧しい人々の救済活動に取り組み、労働争議や農民運動などを指導。自伝小説「死線を越えて」は400万部のベストセラーとなった。「コープこうべ」の前身である「神戸購買組合」を創設し、「生協の父」としても知られる。

 特別展では、賀川と交流のあった画家・長尾己(き)(1893〜1985)の作品を中心に展示。賀川が留学先のアメリカで労働者デモを眺める様子や、貧しい人のために神戸に設立した無料診療所や食堂の風景などを描いた挿絵の原画を並べた。賀川の銅像や漫画、映画などのパネルも紹介されている。

 同館参事の西義人さん(71)は「人々を引きつけた賀川の思いに触れてほしい」と話している。

 入館料一般300円、学生100円。午前10時〜午後5時。月曜休館。問い合わせは同館(078・221・3627)。
(2014年2月2日 読売新聞)

宇宙に我を刻印する

宗教とは宇宙に我を刻印する運動である。

自分の顔を自分の目でみたものはあるか?

神は同時に心である。

神とは心の無限絶対の境地である。

神の子になると思うと自分に価値が生まれる。

以上は「神とは何か」に答えた賀川豊彦の言葉であるが、
普通の人間にはなかなか言えない言葉である。
賀川にとって「神」と「宇宙」「心」は同一のものなのかもしれない。
賀川豊彦セレクションで、賀川の作品に日々接している中で、考えさせられることが多い。(伴 武澄)