賀川豊彦献身100年記念講演会・シンポジウム
賀川豊彦と友愛社会の未来
賀川豊彦がスラム入りして100年。経済的豊かさでは大きな進歩があったかもしれないが、人間性という面では貧しくなっているかもしれない。「寛容の再生」をテーマに共に生きることの重要性をあらためて論議したい。東京プロジェクト主催。
- 日時:2009年4月29日(水)14:00〜17:30
- 場所:明治学院大学白金校舎3201教室
- 定員:500人(先着順、無料)
基調講演:「寛容の再生のために」最上敏樹氏
1950年北海道生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院政治学研究科終了(法学博士)。現在、国際基督教大学教授、同大学平和研究所所長。日本平和学会会長(99-01)、国際法学会および世界法学会理事。
主著に「国際立憲主義の時代」(岩波書庖)、「国連とアメリカ」(岩波新書)、「人道的介入」(岩波新書)、「いま平和とは」(岩波新書)、「国際機構論」(東大出版会)、「国境なき平和に」(みすず書房)、「国連システムを超えて」(岩波書店)などのほか、著書論文多数。
「過去2000余年の人類の歴史は、いかに寛容をはぐくむかの歴史でした。宗教をも当事者とする自己正義主義の長い歴史があり、それを少しずつ修正する長い歴史でした。その間、わずかな達成があり、幾多の揺り戻しがありました。まだ未完である以上、いかに困難であれ、いまなおそれが人類全体の課題であることに変わりはありません」
「それはどのように達成すべきか。そこにおける宗教の役割は何であるか。寛容だけでは用をなさない諸問題、たとえば極度の迫害からの人間の解放は、どのように行うべきか。寛容を放恣にしないために用いるべきものたとえば法の役割はいかなるものか。それらの問題を賀川豊彦の業績をも振り返りつつ考察したい」(最上敏樹)
シンポジウム「平和・人権・共生」
総合司会
パネラー
- 「社会福祉の視点」阿部志郎氏(神奈川県立保健福祉大学名誉学長・横須賀基督教社会館会長)
- 「協同組合運動の視点」野尻武敏氏(神戸大学名誉教授・協同学苑学苑長)
- 「農の視点」荒川朋子氏(アジア学院副校長)
- 「宗教の視点」戒能信生氏(日本基督教団東駒形教会牧師)
シンポジウム司会 加山久夫氏(賀川豊彦記念松沢資料館館長・明治学院大学名誉教授)
主催:賀川豊彦献身100年記念事業実行委員会
共催:賀川豊彦学会、賀川豊彦記念講座委員会
後援:明治学院大学、明治学院大学キリスト教研究所、明治学院大学国際平和研究所、日本生活協同組合連合会、東京都生活協同組合連合会
問い合わせ先 賀川豊彦献身100年東京プロジェクト 03-3302-2855