『賀川ハル史料集』まもなく発刊

 『賀川ハル史料集・全3巻』(緑陰書房)が8月10日に発刊する予定。3巻で8万円という高価な本だが、賀川豊彦コーワーカー筆頭者であるハルの著作(単行書、雑誌、新聞などに掲載されたもの、未発表の手稿類)、日記、書簡、写真を網羅し、日記、手稿、書簡は写真ではなく、誰にでも判読できるようすべて活字化したのが特徴。新たに見つかった日記類や賀川豊彦が手にした巨額な印税や献金の使途を示す“家計簿”も初めて公開されるなど賀川豊彦研究にとっても必見の第1級的史料集となりそうだ。
 編者の三原容子・東北公益文科大学教授の「編者の言葉」、瀬戸内寂聴氏の「推薦の言葉」、『我が妻恋し−賀川豊彦の妻ハルの生涯』の著者、加藤重氏の「推薦の言葉」をぜひ読んでいただきたい。

 ハルの新たな発見−その生活と思想 三原容子
 『賀川ハル史料集』の示すもの 瀬戸内寂聴
 ハルを知る殆ど完璧な史料集 加藤重