100年ぶりに復活する「天国屋」?!

 「とかちの」での続きです。神戸の賀川記念館館長の賀川督明さんは、記念館の西隣に学生たちが集うフォーラムの場づくりを近く始めるらしい。これまで支援者の好意で六甲山麓の住宅街に居を構えていましたが、記念館から遠いこともあって、記念館付近で住まいを探していました。
 記念館の西隣にあるのは、社会福祉法人暁光会エマウス友の会が所有するビル。かつては住む家のない人々が泊まれる簡易宿泊所のようなところだったらしい。督明さんは館長としてこの春、ご近所への挨拶回りで訪問し、このビルの有効活用の申し出を受けたのだそうだ。
 3階建てのビルは、老朽化し現在ほとんど使われていませんでした。内部を改装すれば、自分も住み込み、学生たちの集いの場も作り出せると考え出したのは督明さんらしい発想です。ご自分でログハウスを建設した経験もあるということで、どんな住宅兼集いの場が出来上がるか楽しみです。
 http://www.gyokokai.org/index.php?FrontPage
 督明さんによれば、学生たちとの話し合いで、なんと「天国屋」の復活が検討されているというのでびっくりしました。
 現在の神戸で食に窮している人はそうはいないでしょうから、飲食業を始めるというのではなく、集いの場に「天国屋」という看板を掲げるだけなのではないかと思っています。なにしろ「無銭飲食」を“許した”食堂ですから・・・。
 神戸での活動は目が離せません。(伴 武澄)