太田治子さん賀川の文学を語る 10月世田谷文学館で

 賀川豊彦ノーベル文学賞の候補になっていたことは昨年、毎日新聞のスクープ記事で広く知れ渡ることとなりました。ノーベル平和賞に何度もノミネートされていたことは有名ですが、「文学賞」は関係者の誰もが予想もしなかったニュースでした。
 賀川豊彦記念松沢資料館の加山久夫館長と杉浦秀典学芸員の働きかけによって、世田谷文学館で10月23日と24日の2日間にわたり、シンポジウム「賀川豊彦の文学−その作品的価値を問う」が開催されることになりました。賀川文学に新たな一石を投じるシンポジウムとなりそうで興味津々です。
 初日は太宰治の娘で作家の太田治子さんが講演し、2日目は加山氏を司会に、鳴門教育大学名誉教授の田辺健二氏、詩人の森田進氏、帝京大学准教授の濱田陽氏を交えたシンポジウムを行います。
 募集はまだ始まっていませんが、世田谷文学館ホールは定員150名と狭いため、希望者が殺到することが予想されます。(伴 武澄)