埼玉新聞に綴られた賀川の農村時計物語(9)

 “農村時計”生産停止さる 200万円で新会社創設か  昭和23年04月23日

 北葛胸ミサくらい村農村時計製作所では賠償指定の工場でありながら機械の使用許可なく生産申請外のバリカンなどを制作していたところ、2月中GHQ係官が調査の結果、この程軍政部を通じ工場生産のストップを命じられ22日より3週間業務停止を行うことになった。なお別途資本200万円を投じて新たに機械を購入して再建に乗り出す模様だが、これ迄の2000万余円の赤字をかかえて成行きが注目されている。