賀川、韓国で再評価、献身100年シンポ開催

 格差拡大、痛みシェアを/ソウルで賀川献身シンポ

 【27日ソウル発伴武澄】韓国の生活協同組合キリスト教関係者による「賀川豊彦牧師社会宣教献身100周年韓国シンポジウム」が27日、ソウル市の青於藍(チョンオラム)アカデミーで開かれた。若者を中心に約80人が参加、賀川の思想や行動の現代的意味について活発な意見を交換した。
 主催者の梁熙松(ヤン・ヒソン)同アカデミー・ディレクターはシンポジウムについて「韓国で著名な内村鑑三と比べてより行動的で広範な社会活動を行った賀川豊彦を紹介する意義は小さくない」とあいさつした。
 日本から参加したグラフィックデザイナーで孫の賀川督明氏は賀川の行った数々の社会運動を写真とともに紹介しながら、賀川が「貧しい人々と痛みをシェアした」ことの重みを再び現代に生かす工夫が必要だと語った。
 徳島県在住の小説家、林啓介氏は自著の賀川伝がこのほどハングル語で翻訳出版されたばかり。「これほど人に尽くした人を知らない」などと国を超えて読者が増えたことを歓迎した。
 生協の元運動家で林氏の著作を翻訳した金在一(キム・ジェイル)牧師は「韓国も日本同様、貧富の差が拡大している。今こそ賀川をもう一度振り返る価値がある」と賀川再評価の意義を強調した。
 海外での献身100年記念事業はロサンジェルスとニューヨークでの「死線を越えて」上映会についで3カ所目。(写真は28日付「国民日報」サイト)
 賀川豊彦牧師献身100年記念シンポ、ソウルで開催 【連合ニュース】
 가가와 도요히코 목사 재조명 열기… ‘복음 기초한 사회운동’ 깊이 있게 되새겨야 【国民日報】