クリスマス慈善演奏会、パイプオルガンが響く 平和学園賀川村島記念講堂

 創立者賀川豊彦が社会・平和への献身活動を始めて100年になる茅ケ崎市富士見町の平和学園(中山洋司学園長)賀川村島記念講堂で12日、クリスマス・チャリティー・パイプオルガンコンサートが開かれ、市民や生徒、保護者ら約500人が華麗な音に耳を傾けた。

 昨年平和学園・アレセイア湘南校友会主催で一般公開してから2回目で、通算24回目。収益金は市内の福祉団体に寄贈する。

 演奏者は西尾純子さん。日独で活躍し、ハンブルク聖ヤコビ教会の歴史的オルガンなどの演奏で高い評価を受けている。パイプオルガンは旧チェコスロバキア製でパイプ総数1584本、風箱は電気式。

 この日は前半バッハの「トッカータとフーガ」から始まり、コラールやカンタータなどパイプオルガンの重厚な響きを、後半はフランスの作曲家ボネなどの軽やかで親しみやすい曲を演奏した。

 聴衆は西尾さんの解説も参考に、トランペットやクラリネットオーボエのようなさまざまな音色を楽しんでいた。
 【写真】パイプオルガンの華麗な響きを聴く参加者=平和学園賀川村島記念講堂

 【注】茅ケ崎の平和学園は1946年4月27日、平和女学校開校(白十字会林間学校内に平和学園が創立され、平和学園の創立記念日となる)初代理事長に賀川豊彦。校長は、林間学校校長村島帰之が兼務しました。こんなすてきな講堂があったとはちょっと驚きです。一度、賀川豊彦献身100年記念の講演会でも開きたい気持ちになりました。(伴 武澄)
 クリスマス慈善演奏会、パイプオルガンが響く/茅ケ崎【神奈川新聞12月14日】
 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0912140012/