金沢八景教会で賀川豊彦100年記念講演会

 賀川豊彦100年記念講演会


 日本の近代キリスト教史において大きな足跡を残した人物の一人が賀川豊彦。労働運動、平和運動、人権運動、組合運動など社会的運動に一生を投じ、自伝小説「死線を越えて」がベストセラーになった伝説的人物である。
 その孫にあたり記念館長を務めている賀川督明・講演会が行われる。
 http://heartland.geocities.jp/hakkeikyokai/
 金沢八景教会  〒236-002 神奈川県横浜市金沢区乙舳町17-1
 電話 (045)781-2394  牧師 井上喜雄

 賀川豊彦1888年〜1960年)とはどんな人か?

 四国の資産家の家に生まれ5歳で両親を失い15歳の時、兄の放蕩で家は破産した。13歳で結核の診断を受け「人生は一切無意味、死だけが解決だ」と絶望の折、マヤス宣教師に「神は無価値な人の人生の中に、自らは神であるのに神の位を捨ててナザレのイエスとなり人間生活の中に入り込んだではないか」と教えられた。自ら貧困と病苦を深く味わう中から「それなら自分も貧しい人々の中に入る事は何でもない。

 どうせ死ぬ身なら1年が2年長くても3年、イエスの精神を発揮してみたい」と唯イエスの愛を抱いてスラムに飛び込んでから昨年で100年目に当たる。21歳の時。

 最初の労働ストライキ労働組合結成、日本救ライ協会、非戦同盟、社会党結成、全国農民運動、日本生活協同組合等に奮闘する。戦時体制の国情に反するとして拘留、拘置される事度々。自伝小説「死線を越えて」はベストセラーとなりノーベル文学賞、1954年か3年続けてノーベル平和賞の候補になった。百万人救霊運動、神の国運動を起こし日本全国に伝道を展開した。原動力は十字架に掛って敵を贖い取る「イエスの贖罪愛」だった。痛みと弱さに寄り添う生涯であった。類まれな人物だった。