賀川豊彦、生誕の碑除幕 生家跡近く【神戸新聞】

 協同組合や労働運動などの草分けとなり、弱者救済に生涯をささげた賀川豊彦(1888〜1960年)の生誕地を示す石碑が神戸市兵庫区島上町1に完成し、賀川の誕生日に当たる10日、除幕された。出席者からは「賀川の思想を継ぎ、神戸から豊かな社会づくりを」と声が上がった。(中部 剛)

 賀川は同区島上町生まれ。賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト委員会メンバーが、明治時代の土地台帳などから生家の詳細な場所を特定した。同プロジェクトは、賀川が神戸で活動を始めて昨年で100年を迎えたことを記念し、思想を継承する事業に取り組んでいる。

 石碑は生家があった場所から約60メートル西の石川株式会社前の歩道に設けた。玄武岩を使い、高さ約130センチ。ステンレス製の説明板には肖像や神戸で活動した足跡が記されている。

 除幕式に先立ち、近くの川崎重工労働組合会館で記念式典があった。矢田立郎市長ほか関係者約50人が出席し、神戸プロジェクト実行委の今井鎮雄実行委員長は「賀川が訴えた『友愛の政治経済学』が近年、見直されている。碑を神戸のシンボルにしたい」とあいさつした。

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 2010/07/11