記念式典で日野原重明先生が講演
賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクトは22日、神戸市のポートピアホールで記念講演会を開催し、聖路加国際病院の日野原重明先生が「賀川豊彦献身100年を機に、いま私たちにできること」と題して講演し、1700人収容のホールがほぼ満員となった。
日野原先生は賀川豊彦の臨終にも立ち会った経験や父親と賀川との交流などについて、独特の語り口で話し、聴衆を魅了した。先生は満98歳、広い舞台を身振りを交えながら所狭しと歩き、「賀川は正義を唱えるだけでなく、それを実行する勇気を持っていた。その中で賀川ができなかったことを考えて私たちは行動しなければならない」と話した。
賀川豊彦献身100年は、東京、神戸、徳島を中心に賀川の思想や行動を顕彰するシンポジウム、映画上映会、講演会、パネル展、出版事業など多彩なプログラムを全国各地で展開した。この日の記念講演会はこの1年を総括する記念式典も兼ねていた。(続)
記念式典式次第
ごあいさつ 今井鎮雄 賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト実行委員長
祝 辞 井戸敏三 兵庫県知事
祝 辞 矢田立郎 神戸市長
スライド 「賀川豊彦献身100年記念事業のおゆみ」
記念講演 「賀川豊彦献身100年を機に、いま私たちにできること」
日野原重明 聖路加国際病院名誉院長 理事長
鼎 談 「賀川豊彦の何を継承し発展させるか」
日野原重明 聖路加国際病院名誉院長 理事長
野尻武敏 神戸大学名誉教授
今井鎮雄 賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト実行委員長
贈呈式 第1回賀川賞
スライド 「明日へ」