世界連邦

世界連邦日本大会で「グローバルタックス」提起

11月22日、金沢市で開催された世界連邦日本大会に参加した。横浜市立大学准教授の植村雄彦氏が基調講演し、国境を越えて課税する「グローバルタックス」について解説、2006年からフランスを中心に13カ国で実施されていることを強調した。エイズや結核など途…

第28回世界連邦日本大会金沢2009 世界連邦の実現に向けて〜グローバル福祉社会の道を考える

日 時:2009年11月22日(日) 受付開始 12:00 会 場:金沢市文化ホール 大ホール 主 催:世界連邦推進日本協議会構成団体世界連邦運動協会世界連邦日本国会委員会世界連邦宣言自治体全国協議会世界連邦日本宗教委員会後 援:外務省・石川県・金沢市・北國新…

オバマ大統領ノーベル賞の時こそ世界連邦のグランドデザインを 四国ブロックが宣言

世界連邦運動地区四国ブロックは11月03日、徳島市のJA会館で第36回四国協議会総会を開いた。筆者は5月に高知支部長に就任したばかりで世界連邦運動には疎かったが、四国ブロックはエライもので、昭和30年代からブロック会議が続いている。一方で会員の高…

世界連邦憲法シカゴ草案

世界憲法シカゴ草案 前文 全地球上の人民は人問が精神的卓越と物貿的福祉において向上することが全人類の共同目標であり、この目標を迫求するためには普遍的平和の実現が必要条件であり、更に平和の必須条件として正義の確立が必要とされ、平和と正義とは興…

綾部から発信続く中東和平のへのアクション 伴 武澄

10月25日(土)世界連邦運動協会が中心となったシンポジウム「世 界 連 邦 を 実 現 し よ う〜世界連邦運動の更なる進展と、地球環境について考える」が国連大学のウタントホールで開催され、約200人が集まった。 世界連邦運動60周年記念を記念す…

小野梓の世界連邦論「救民論」

これは天下の公論にして、一人の私言にあらざりるなり。その義たるや天地にわたり、古今をきわむ。微にして顕なりというべし。しかるに古聖賢の言たる。ここに及べるものなし。すなわちこれを知らざるなり。ただ世運未だひらけず、時機至らざるなり。 今や人…

鼎談 下中弥三郎と世界連邦運動(5)

やさぶろ窯のこと 茅 私は、下中さんの“やさぶろ窯”の御飯茶碗をいただいているんです。大切にしているんですが、びっくりしたんですよ。こういう趣味も持っておられたのかと。 尾崎 もともと丹波立杭焼の………。 茅 出がそうなんですね。 田中 小学校の頃から…

鼎談 下中弥三郎と世界連邦運動(4)

出版人教育者としての下中弥三郎 尾崎 確かに世界連邦運動、七人委員会の構想は、それそれ下中さんらしい面白さ−−という言い方は悪いかもしれませんけれども、独自性というものが大きく影を投げているという感じがいたしますね。 そういう問題を踏まえながら…

鼎談 下中弥三郎と世界連邦運動(3)

パグウォッシュ会議と下中 田中 下中先生の原子爆弾あるいは水素爆弾に対する反対態度について、もう一つ、七人委員会と併行して残した仕事は、昭和三十二年にカナダのバグウォッシュという町で第一回バグウォッシュ会議が開かれる。 茅 最初は主としてノー…

鼎談 下中弥三郎と世界連邦運動(2)

パール博士を日本に招く 尾崎 下中さんのユニークな発想だという感しがしますね。同じ世界連邦運動を広げていく上においても、原爆の被災国である日本でそれをやるというあたりは、非常に在野派らしい発想が見えるように思いますが、パール判事の招聘は、そ…

鼎談 下中弥三郎と世界連邦運動(1)

茅 誠司 田中正明 尾崎秀樹尾崎 きょうは下中弥三郎先生についていろいろお話を伺いたいわけですが、何しろ下中弥三郎という人物は、出版人であると同時に教育者であり、思想家であり、政治家でもあるという、その幅の広さは、おそらく明治・大正・昭和三代…

世界平和に向かって人々はどういう努力をしたか

『世界国家』から転載 賀川豊彦 近代国家の侵略戦争 近世になって、各民族はそれぞれ王を擁立して国内の統一をなかり、近代国家を作りましたが、その勢力が強大になるにつれ漸時周囲の弱小国家へ手を伸ばし、その領土を広げるようになり、そのため、世界の至…

「世界国家」の歩み−その2−柿8年に実が実るか

世界国家1954年2月号 村島歸之 22年11月、第5号から「世界国家」の編集は合議制となり、小川、白水、岩間、斎藤潔、寺島の5委員は、毎月、編集会議を開いた。一方、同志も次第に増え、大阪、京都、郡山には支部が設立された。郡山支部では、雑誌「平…

「世界国家」の歩み−その1

世界国家1954年2月号 村島歸之 本誌「世界国家」はここに満8歳の春を迎えた。人間ならばまさに腕白ざかりというところ。しかも「世界国家」が歩んで来た8年は日本開びゃく以来の多事多難の時期だった。 歴史上かつてない敗戦という厳粛な現実に直面した日…

世界国家の話(8)−人種平等の原則

(『世界国家』1951年1月号から転載)賀川豊彦 「白人のほか、お断り」 世界憲法のシカゴ案が最も力を注いでいるのは、前回にお話しした経済的平等と、もう一つは人種平等の原則です。あらゆる人種的差別は撤廃されて、全地球上の人種は一切平等の権利義務を…

世界国家の話(7)−経済平等の原則

(『世界国家』1950年12月号から転載)賀川豊彦 社会主義的だとの批判 世界憲法シカゴ案の人権宣言は、フランス革命やアメリカ独立の際のそれぞれにくらべて、はるかに具体的で、また端的、率直です。特に貧困の束縛、奴隷的搾取的な労働からの解放や、人種…

世界国家の話(6)−基本的人権について

(『世界国家』1950年11月号から転載)賀川豊彦 経済、社会、文化面 今日の世界をながめて見ますと、貧富の懸隔は甚だしく、経済的搾取は公然と行われて、そのために労使間の闘争は絶えることがありません。社会的不安は、ますます募るばかりで、人種や皮膚…

世界国家の話(5)−軍隊はどうなるか

(『世界国家』1950年10月号から転載)賀川豊彦 戦争は過去のものがたり 立法、司法、行政がすみましたから、こんどは軍隊です。 世界連邦は前にも記したように、地球全地の人民の、人間としての精神的優位と物質的福祉増進を目的として組織される法治社会で…

世界国家の話(4)−司法権と護民官

(『世界国家』1950年9月号から転載)賀川豊彦 世界共和国では、前に申したように人種差別を始めとし、階級、性、信条、教義等の差別を禁じ、以前には、しばしばそれが戦争の原因となった物資原料の入手や、土地のエネルギー源の利用などについての妨害行為…

世界国家の話(3)−連邦議会と大統領

(『世界国家』1950年8月号から転載)賀川豊彦 無政府状態の世界 世界国家は一つの法で治められる社会ですから、法律が一ばんモノをいいます。今日の世界では、なるほど、各国家の内部だけでは、それぞれ法があり、法によって治められていますが、これが世界…

世界国家の話(2)−国家の終焉

(『世界国家』1950年7月号から転載)賀川豊彦 「最近の攻撃武器の発達は、歴史上その比を見ない大量の人殺しの手段を作り出しました。これ等の兵器は他からの攻撃を防ぐというよりは、はるかに侵略に役立ちます。ですから、もし将来戦争の起きるのを放任す…

世界国家の話(1)−原子爆弾の危険

(『世界国家』1950年6月号から転載)賀川豊彦 戦争は絶滅させることができるでしょうか。ブロッホという学者は「科学が発達すれば、自然に戦争はできなくなる――」と申しました。この予言は或る点までは的中しました。原子爆弾や水素爆弾が出来たというので…

世界連邦憲法シカゴ草案

世界憲法シカゴ草案前文 全地球上の人民は人問が精神的卓越と物貿的福祉において向上することが全人類の共同目標であり、この目標を迫求するためには普遍的平和の実現が必要条件であり、更に平和の必須条件として正義の確立が必要とされ、平和と正義とは興亡…