2011-01-01から1年間の記事一覧

東北の大地震大災害に関して(5)水の文化センター/WORKSHOPの賀川一枝です

題名 : IMG_3066 差出人 : 賀川 一枝 Date : Wed, 16 Mar 2011 21:06:49 +0900WORKBENCHだより拡大版 水の文化センター/WORKSHOPの賀川一枝です 地震で恐い思いをした人には申し訳ありませんが、地震発生の日から今日まで、大阪・京都・神戸にいました。…

東北の大地震大災害に関して(4)宮崎野菜で東北支援 「野菜サポーター」募集!

題名 : WORKBENCHだより202差出人 : 賀川 一枝Mon, 14 Mar 2011 08:25:55 +0900 (JST)WORKBENCHだより拡大版 水の文化センター/WORKSHOPの賀川一枝ですWORKBENCHだより202 2011/0314 【宮崎野菜で東北支援 「野菜サポーター」募集!】賀川記念館に寄せら…

東北の大地震大災害に関して(3)賀川豊彦の関東大地震

賀川豊彦の関東大地震の時のことを阿部志郎先生が2年前の3月神戸で講演しました。そのときの講演録を思い出しました。 - 震災とコミュニティー 阿部志郎 神奈川県立保健福祉大学名誉学長 関東大震災 このことは、賀川豊彦のおこなった事業を想起させます。…

東北の大地震大災害に関して(2)

題名 : まず、節電をしましょう差出人 : Tokuaki Kagawa 賀川 督明Sat, 12 Mar 2011 20:44:12 +0900みなさま:賀川記念館の賀川督明です。色々な情報を寄せてくださりありがとうございます。土日ということもあり、企業情報が集まりにくい状況の中、ありが…

東北の大地震大災害に関して(1)

3月11日の東日本大地震から3日目、多くの日本人が地震と津波のトラウマから逃れられないでいる。当たり前の話だ。筆者自身は国際平和協会のある港区元赤坂のぼろビル11階で一人作業をしていた。パソコンも暖房もつけたままビルを飛び出し、友人の会社に…

神戸で第1回賀川デー

神戸のコア100賀川は3月19日(土)午後1時から賀川記念館でシンポジウム「公共福祉という試み ともに生きるために」を開催する。公共福祉研究センターの稲垣久和氏が基調講演し、神戸大学の松岡広路氏らがパネラーとして参加する。 - メディアから「 …

北欧印象記述(3)

協同組合行脚ポーランドの協同組合ラトヴヰアの暗い市からワルソウに来ると、その美しさに驚く。然し何だかフヰラデルに来たやうな気がする。ただ欧州だけに少し垢ぬけがしてゐるやうに思ふ。最初、市の信用組合に行き、そこより教へられて建築組合に、そし…

北欧印象記(2)

世界平和と協同組合貿易スヰーデンが中心となって、電燈の製造を協同組合的にやってゐる。かうした工場は欧米の他国にはないことであるが、スヰーデンでは協同組合による生命保険が発達してゐるために、基本産業を買収する資金はいつも豊に持ってゐる。 しか…

北欧の印象記(1)常備軍は軍楽隊だけ

スカンヂナヴィヤ旅行印象後記ノルウェーの入江もう少し協同組合が発達してゐると思って予期した割合にノルウェーの組合が発達してゐないので、少し失望した。 然し、之を日本の都市消費組合に比較すると驚く程、進歩してゐると云ふことが出来よう。 ノルウ…

1930年代アメリカの協同組合(8)

篤志組合員の貢献バルチモアの自助協同組合は始めてから僅かにしかなってゐなかったが、資産も多く出来、みな幸福さうに見えた。然し之は幹部が多く無給で働いてゐる有力な婦人達であったり為めである。 かうしたものが無ければ、篤志会員を得ることは困難で…

1930年代アメリカの協同組合(7)失業者組合

失業者自助協同組合サンフランシスコの天使島に、まだ監禁せられてゐる時だった。突然移民官の一人に伴はれて、カリフオルニア失業救済委員で「自助協同組合」の指導者の一人が、私を天使島に訪問してくれた。 彼は、私が協同組合の運動に日本からやって来た…

1930年代アメリカの協同組合(6)信用組合

米国の信用組合米国で茲数年間の中に発達した最も大きな運動は協同組合運動である。一九三六年一月にはその数四千と云はれ、毎月一〇〇個づつ新しく組織されてゐた。ワシントン中央政府も、労働階級及び農民階級に之を奨励する為めに特別の官吏を各地に派遣…

1930年代アメリカの協同組合(5)

「遊んでゐるより面白い」米国の協同組合の中で、最も発達してゐるのは、何と云うても生産組合である。その中でもカリフォルニアの柑橘生産組合、ミネソタ州酪農組合、穀物生産組合、ワシントン州酪農組合などを私は視察したが、その大規模には一驚を吃せざ…

1930年代アメリカの協同組合(4)

インデアナポリス協同組合の活動インデアナポリスに居る間に、私は協同組合の運動を見せて貰ったが、農会関係の養鶏組合の共同孵化場も面白かった。日本でも三河安城町に同種のものがあるが、その規模の大きいのと、大学教授などが直接技術を指導してゐるの…

1930年代アメリカの協同組合(3)

「事務の革命」事務の敏捷と云へば、私は協同組合の保険事務を執ってゐる様子を見て、米国が最近一〇年間に事務執行に革命を来らせるだらうと感じた。 何しろ、「万国事務機械(インターナショナル・ビジネス・メシーン)」と称する不思議な機械が事務室に出…

国際平和協会が徳島でアフガン救済トークショーを開催

2月16日、徳島市文化センターで開催される「第31回部落解放・人権徳島地方研究会」(主催:部落解放同盟徳島県連合会)に呼ばれ、「10万人の戦災孤児を救えるか−アフガン6年の経験から」と題してトークショーを行います。生井隆明氏と伴武澄がアフガニ…

庭プレスの立体農業の記事

庭プレスというブログに「立体農業」についての詳しい言及があって面白い。アメリカの農学者ジョン・ラッセル・スミスが「Tree Crops : Permanent Agriculture」を1929年に出版。賀川豊彦は直ちに翻訳して『立体農業』(恒生社、1933年)として出版した。193…

1930年代アメリカの協同組合(2)

学生消費組合運動最初は苦学生が、学費節約の目的で始めたものである。所が、今では百四十校以上が、之を実際にやるやうになった。 私はシヤトルにあるワシントン州立大学の学生消費組合運動を見た。彼等は八個の家屋を借り入れて、消費組合的に自炊生活をや…

1930年代アメリカの協同組合(1)

米国協同組合運動の四期インデアナポリスは協同組合運動から云っても頗る進んだ処である。農村には殆ど隅々まで、協同紹介が普及してゐる。都市にはガソリン消費組合と、消費組合が発達してゐる。恐らく、中西部地方ではオハヨ州に続いての協同組合州であら…

アメリカの人種区分

賀川豊彦の紀行文『世界を私の家として』は文明批評として実に面白い。ペンシルベニア州はクエーカーを生んだウイリアム・ペンが移住した地であることは知っていたし、ボストンのあるマサチューセッツ州は清教徒が第一歩を踏んだ“アメリカ発祥の地”であること…

賀川豊彦が見たアメリカの欧州

米国の地方色米国を大別すれば、南北に分れ、デキシー線がその境である。更に北部を区分すれば、東部、中西部、西部、太平洋岸の四つにわかれる。 然し米国の面白さは、地理的区分ではなくして、人種的区分である。米国は合衆国と言はれるだけあって、全く聯…

賀川豊彦のリンコルン(7)

欧米最近の精神運動 種蒔き運動今度の渡米は、私としては四回目であった。 N・R・A(国家更生法)の青鷲が無断にたたき落されたアメリカでは「二百四十億ドルの予算で、六十放以上の老人に月額二百ドルづつ与へて同月中に浪貸させてしまへ」といふ突拍子…

賀川豊彦のリンコルン(6)

米国精神の源泉雪解水でオハヨ河の大氾濫となり、各地に大洪水が出現した。三月の下旬は疾くと過ぎ私はペンシルヴェニア州の教化運動にかけ廻らねばならなかった。そして思ひがけず、リソコルンの一生に重大危機を画いたゲチスブルグの共同墓地を訪れること…

賀川豊彦のリンコルン(5)

スプリング・フヰルド雪道をまた十九哩東に走って、イリノイ州の首府スプリング・フヰルドに這入ったのは、電燈に灯が入ってよほど後のことであった。私の訪れて行った家は、リンコルンを弁護士の書生として採用したローガン氏の孫娘の家であった。私は妙な…

賀川豊彦のリンコルン(4)

リンコルンの店大雪の日の午後であった、ピオリアを出たのは。そこはイリノイ州の中央部ではシカゴに次ぐ一大産業都市で、人口二十万近くある処であった。 そこから九十哩ばかり東南に平原を走ると、ニュー・サレムの岡に達する。アメリカの土人の襲撃に備へ…

賀川豊彦のリンコルン(3)

ロックポート車は更に十哩ばかりオハヨ河に沿うて西南に走った。とある街路の傍に六角形の小さい銅製の記念碑が立ってゐた。それを見ると、「此処がリンコルンが青年時代、村の青年と一緒になって相撲をした処だ」と刻まれてゐた。歴史の乏しい合衆国では、…

賀川豊彦のリンコルン(2)

ピジョン・クリーク車はホゼンヴヰルより北に曲り、高原を七哩、オハヨ河の支流ソルト・クリークに下って行くと、そこにはリンコルンが七歳の時まで、足掛五年間苦労した小屋の建ってゐるところに出る。そこには実物の丸太小屋は建ってゐないが、昔になぞら…

賀川豊彦のリンコルン(1)

リンコルンの足跡丸太小屋車はオハヨ河に沿うて走った。渇った水だ、広い河だ。岸辺の葦はまだ枯れてゐた、柳はまだ芽を吹いてゐなかった。然し単調な平原と、整調の無い都会の屈線ばかり見てゐた私の眼には、間違ひなく水平的オハヨ河の河面が美そのものの…

賀川作品、ついに青空文庫に登場!

杉浦秀典さんのブログ「賀川資料館の雑芸員日誌 〜Days with Kagawa〜」によると、賀川豊彦の作品がついに「青空文庫」に登場したということである。現在、読むことができるのは『死線を越えて』3部作のみだが、これからどれだけ多くの作品が登場するか見物…

『医療組合論』第十五章 医療組合の組織方法

第十五章 医療組合の組織方法医療組合の出発医療組合は他の産業組合と異って、健康者を対象としないから、多数の組合員を持たなければ、一つの診療所、一つの病院を経営することは困難である。農民の如きは、人口千に対して十二人位しか病気してゐないから、…